私たちがはじめようとしていること

私たちがはじめようとしていること

地方創生について考える

地方創生とは、堅苦しい言い方をすれば、第2次安倍政権で掲げられた、東京一極集中を是正して地方の人口減少に歯止めをかけ日本全体の活力を上げることを目的とした一連の政策のことである。(2014年9月の第2次安倍改造内閣発足時に総理記者会見で発表された)

キーワードは人口減少の是正。すでに日本の人口はピークアウトし人口減少は加速度的に進行することになるが、これは従来の人口増を前提とした経済構造が破綻へと向かうことを意味すると言っても過言ではない。また今後も続くと推計される東京圏への人口流入に起因する、地方から始まり都市部へと広がる人口減少の是正のため、各地域の人口動向や将来の人口推計、産業の実態や、国の総合戦略などを踏まえた、地方自治体自らによる「地方版総合戦略」の策定と実施に対して、国が情報・人材・財政の各種支援を、地方の自立性、将来性、地域性、直接性、そして結果重視の原則に即して行い、地方における安定した雇用の創出や、地方への人口の流入、若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえ、時代に合った地域をつくり、地域間の連携を推進することで、地域の活性化とその好循環の維持の実現を目指すとしています。

国の総合戦略の具体的な目標や展望については以下の通り。

【2020年に向けての主な目標】

地方の若者の雇用数:5年間で30万人(2015年時点では5.9万人)
若い世代の正規雇用労働者などの割合を、ほかの年代と同水準に(2014年の15~34歳の割合は92.7%に対し、すべての年代では93.7%)
女性の就業率:77%(2014年は70.8%)
地方から東京圏への人口流入:6万人減少(2014年は1732人増加)、東京圏から地方への流入:4万人増加(2014年は11,152人減少)
安心して結婚や出産・子育てができる社会の実現(2013年度で、そう考える人の割合が19.4%のところを、40%以上に)
第一子出産前後の女性の継続就業率:55%(2010年は38%)
結婚希望実績指標[注釈 1]:80%(2010年は68%)
夫婦の予定子供数(平均は2.12人)の実現率:95%(2010年は93%)
公共交通の利便性の高いエリアに居住している人口割合:三大都市圏90.8%(2014年度は90.5%)、地方中核都市圏81.7%(78.7%)、地方都市圏41.6%(38.6%)
地域公共交通網形成計画の策定総数:100件(2015年は60件)

【長期ビジョン(中長期の展望)】

希望出生率である1.8を達成し、東京一極集中の是正を行うことによって、2050年台の実質GDPを1.5~2%に維持しつつ、
2060年には一億人前後の人口を確保

これらの目標を達成するために、国の総合戦略に設定している主なKPIは以下の通り。

6次産業化市場:10兆円(2013年度は4.7兆円)
農林水産物などの輸出額:1兆円(2014年は6117億円)
訪日外国人旅行消費額:4兆円(2014年は2.0兆円)
地域の中核企業、中核企業候補の支援:1000社(2015年度の施策を踏まえ検証)、雇用数8万人創出(2014年度は0.1万人)
年間の地方移住あっせん件数:11,000件(2014年は約4000件)
企業の地方拠点機能強化件数:7500件増加(2015年は808件)、地方での雇用者数を4万人増加(2015年は6600人)
地元の大学に進学する割合:平均36%(2015年度は32.3%)
若者の就業率:78%(2014年は76.1%)
支援ニーズ高い妊産婦への支援実施:100%
男性の育児休業取得率:13%(2014年は2.30%)
住民の活動組織(地域運営組織)形成数:3000団体(2014年度は1656団体)
連携中枢都市圏の形成数:30圏域(2015年は4圏域)
中古・リフォーム市場規模:20兆円(2013年は11兆円)

なるほど。。。

しかし、各目標数値やKPIを見てもまったくピンとこない。
ましてや、本誌発行元の株式会社岡山研究所がある岡山県における地方創生ということになると
どの施策が有効で、どれほどの効果があるのか今後の検証を待たなければならない。
しかしながら、すでに人口減少が進行しているという事実から目を背けるわけにはいかないし
私たちに待っている時間などないではないか。

ということで、岡山研究所では独自に岡山の創生にチャレンジしようと、2016年9月1日の法人化に合わせて活動をスタートします。

展開する事業は、本業を出版事業としておりますので
1)地方創生を考える出版社として出版事業を行います。

そして、多くの方に地方創生に興味を持ってもらいたいということで、色々な切り口で地方創生を感じとってもらえるコンセプト書店を運営するとともに、私たちだけの力でなんとかできるほど生易しいテーマではないため地方を変えるクリエイティブな方たちと一緒に仕事をするため
2)コンセプト書店兼コワーキングスペース『Okayama Labo.』の運営を行います。
ここを拠点に色々なプロジェクトをスタートさせたいです。
場合によっては、首都圏を拠点に活動をしている企業様のサテライトオフィスとしてご利用いただくこともできるでしょう。

ちなみに、株式会社岡山研究所の編集部事務所と『Okayama Labo.』は隔てるものが何もないオープンな空間で机を並べて仕事をする
文字通りコワーキングスペースといったイメージで、出版社に勤めている感覚でクリエイティブなことに打ち込めるでしょう。

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オープンに向け準備中のOkayama Labo.  @岡山市北区奉還町

 

興味がある方は下記のメールアドレスまでご連絡ください。

takahashi@okayamalabo.jp

投稿者プロフィール

高橋 照一
新聞記者、書籍編集者、大学教授、WEB制作、マーケティング、経営戦略などを経て、岡山地域の創生やブランド価値向上のため岡山から世界に向けた情報発信を行いながら地域の活性化や岡山への移住促進のため岡山研究所を立ち上げた。

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